双子悪魔のホームステイ

彼の言う通り、数十本の矢はシェルハウスという青い障壁に阻まれて、三人には一本も当たることなくトトトッと音を立てて地面に落ちた。



「……。」


ディザスは休むことなく、次の攻撃魔法の準備にかかる。

今度は左腕を前に伸ばして、左手の平を三人に向けたのだ。


手の平には、黒いオーラが集まっていき徐々に漆黒の球体ができあがっていく。


それを見たクレイの表情が、苦虫を噛み潰したような複雑なものに変わる。



「げっ……やべえな。あれは俺様の魔法じゃ防ぎきれねえわ。」


「逃げた方が、いい?」


「そうかもな。」


クレイが星駆に返答した時。



「お、お二人共!ま、前、前!!」


結祢が青ざめた顔で前方を指差す。

クレイと星駆が声に驚き、互いから前方に視線を戻すと、既に自身の体格の半分ほどの大きさになった漆黒の球をディザスが投げつけてきたところだった。

漆黒の球はゴウウと風を切りながら、猛スピードで三人に向かってくる。
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