双子悪魔のホームステイ



「避けやがれ!!」


「結祢ちゃん、こっち。」

「は、はい!きゃっ!!」


球の進路を中心とすると、クレイは右方向に飛び退き、星駆と彼に手を引かれた結祢は左方向に駆けて避ける。

標的を失った球は、ドバンッと豪快な音を立てて、地面に大穴を開けた。


「生きてるか、結祢、空浪?」


体制を整えて尋ねるクレイに、



「……当然。あんたに心配されるまでもない。」


「な、何とか大丈夫です……。」


星駆はそっけなく答えて素早く身を起こし、結祢は一つ深呼吸してからゆっくり立ち上がる。



「べ、別に心配してるわけじゃねえよ!」


「……ツンデレ気質?」


「違えよ!……って、くだらねえ言い合いしてる暇は無さそうだな。このままじゃ、ちっとやべえかもしれねえ……。」


クレイは頬の赤みを悟られないように、星駆と結祢から目を背け話を逸らす。
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