双子悪魔のホームステイ


そしてすぐに、



「シェルハウス!」


左手で首に掛かったクロスのシルバーネックレスを触り、高らかに叫ぶ。


すると、結祢とクレイの体を包むようにドーム状の青い障壁が出現し、槍をバシリッと弾いた。



「あ、ありがとうございます、クレイ君。」


「礼言う元気があるなら……避けろよな……阿呆が……。」


先ほどまでの威勢はどこにいったのか、弱々しい声で言うとクレイは後ろ向きに倒れ込む。



「きゃっ!ク、クレイ君?どうしたんですか!?」


自分に倒れかかってきたクレイの体を、結祢は慌てて抱きしめた。



「クレイ!?」


ディザスは、目を見開いて二人に駆け寄った。



「ど、ど、どうしたらいいんですか、ディザス君!クレイ君……体が冷たくてぐったりしているんですけど!!」
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