双子悪魔のホームステイ


「うん。それにさ……」


ディザスは一旦言葉を止め、身を起こして真剣な表情で結祢を見つめた。

真紅の瞳に射抜かれ、結祢の心臓がドクンと脈打つ。



「ど、どうしたんですか?そ、そんなに見つめられると恥ずかしいです……。」


「……。」


「あの……ディザス君?」


結祢は右手の平を丸めて、控えめがちに手を胸の前に出した。

ディザスはそれにも無反応で、無言で結祢を見つめ続けている。



「わ、私の顔に何か付いてますか……?そ、それとも何か怒らせてしまうようなことを言ってしまいましたか?」


「……どっちも違うよ。ただ……何て言ったらいいのか、わかんなくなっただけなんだ。」


ディザスは話しながら、僅かに顔を伏せた。
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