双子悪魔のホームステイ


「ディザスの力はまだ初期段階に過ぎないということ、ですわ。野放しにしておけば、いずれはわたくしやあなたの手に負えなくなります。そうなれば……天界の壊滅は免れないことぐらい、あなたにもわかるでしょう?」


「う、うむ。じゃが……」


「選択の余地はありませんのよ。それに……一生というわけではありませんわ。わたくしに一つ考えがありますの。」


左手を頬に当てて、にこりと妖艶な笑みを浮かべるロールに、考えとは何じゃと閻魔が訊く。



「もう一人、悪魔の子供を作って、その子に封印魔法と防護魔法を叩き込むのですわ。不測の事態が起こった時に、その子にディザスを牽制してもらいますの。」


「ふむう……良い考えとは思うのじゃが、利用するためだけに子を作るというのは、気が進まんのう……。」


渋る閻魔に威圧を与えるように、ロールは彼にズイと顔を近づけた。



「あなたが何と言おうと、わたくし達がディザスのためにできることはこれしかありませんの。配分は七対三……どちらがどちらの比率かわかりますわよね?明日の朝、取りかかりますわよ。いいですわね?」


「わ、わかったのじゃ……。」


ロールの有無を言わせない迫力に、閻魔は頷かざるを得なかったのだった……。
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