双子悪魔のホームステイ
十一ヶ月後、地獄のマグマの前。
「へばっている暇はありませんわ!もっとピッチを上げて下さいまし!」
ロールはマグマ内に両手を向けて、隣で同じ行動をする閻魔を激励していた。
「こ、これでも最大限の力を注いでいるのじゃよ。じゃが、如何せん年には勝てんでのう……。ふう……足腰が限界に達しそうじゃ……。」
閻魔は既に腰を屈め、ひいふうと苦しげな呼吸をしている。
二人が行っていたのは、天界人が子供を作るための儀式だった。
下界でのそれと違い、天界ではマグマなどの特殊な場所に魔力を注ぎ続けることで人工的に子を作る方法が一般的なのである。
「だらしないですわね。あと少しですのよ?奥に闇の光が見え、兆候が出ていますわ。」
「おおっ、まさしくあれは闇の光……。よ、よしっ、最後の一頑張りをするぞい!ふぬぬっ!!」
閻魔は体内から絞り出すように、思い切り魔力をマグマに注入する。
「その意気ですわよ。はあっ!!」
ロールも加勢するように、マグマ内に魔力を注いでいく。