双子悪魔のホームステイ
「……。」
「無言は肯定の意志という風に取るぜ。俺様はクレイ。おまえの弟だ。」
「……。」
ディザスは変わらず無言だが、眉を潜めてやや首を傾げる。
攻撃を仕掛ける気配は今のところは無いようだ。
「俺様がおまえの前に現れた理由は二つだ。一つは存在意義を示すため、もう一つは……」
クレイはそこで一旦言葉を切り、ディザスの二メートルほど前にスッと降り立つ。
「純粋におまえと戦ってみてえと思ったからだ。お袋と親父が言うほどの強さがおまえに本当にあるのか……俺様が直々に確かめてやるぜ。さて、雑談はここまでだ。来やがれよ、ディザス!」
クレイは左手に大蛇矛を構え、挑発するように右手の平を前後に振った。
それに応じるようにディザスは、左手に大蛇矛を構え、クレイに向かってタッと駆けて来る。
「……。」
クレイの目前まで迫ると、ディザスは大蛇矛を大きく振りかぶり、ヒュッと音が鳴るくらいのスピードで一気に振り下ろす。