双子悪魔のホームステイ


「いいえ、知っていやすよ。いつもクレイの旦那から話を聞いていやしたからね。“賑やかすぎるほど明るくて、危なっかしいほど人懐っこく無邪気な兄だ”って。今の旦那は、それと真反対でやす。」


「……仕方ないじゃんか。俺、よくわからなくなってきたんだからさ……。どうしたら大事な人達を守れるのか……。」


「旦那は……嘘つきでやすね。」


トライプは冷めた表情でディザスを見下ろした。

ディザスはムッとしたように口を尖らせて、トライプを見上げる。



「嘘なんかついてないって!何でそんなこと言うんだよ!?」
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