夜空と夜桜
「…何かさぁ……
なっちゃんって、たまに悲しそうな顔するよね」
あたしは、自分の頬に手をあてる
「…そう……なの…?」
全く自覚ナシ
「うん
たま~にね…なんか、声をかけれなくなるような……そんな顔
話してるときはそんな顔、全然しないんだけど」
恋歌はあたしの顔を優しく微笑みながら見つめていた
「一人で抱え込まないでね?
いつでも、なんでも相談してくれていいから!」
今になって思うけど……
本当に恋歌がいてくれてよかった
「ありがと
でも、大丈夫だよ
今は別に何も悩んでないしね」