夜空と夜桜






あたしは立ち上がって恋歌の顔を撫でる





サラサラしていて、気持ちいい





「そっか……





ならいいの!





えっと……そろそろ戻る?」






「だね」





あたしと恋歌は、ゆっくりと廊下を歩く





「…………」





そして、なんだろうか、この光景は。





「…なっちゃん………」





横にいる恋歌も苦笑いしている





「夏琉様……どうぞお通りください」





こんな状況で、通れるはど、あたしは図太くない





なんでかって?





いつもなら、夏琉様ーーっ!って寄ってきた女の子達が今度は通れるようにわざわざ廊下を開けてくれてるんだよ?





寄ってくるのも、動けなくなるから迷惑だけど、これはこれで通りにくい…









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