Are You There?
あたし達は、着々と幅跳びやソフトボール投げなど順番にやっていった。
うん、結構いいカンジだ。
一方お隣りのほのかさんはというと・・・・、
「・・・中学んときとほとんど一緒なんだけど。・・・なにさ、あたしは成長しないってか。」
ぶつぶつつぶやき中。
「・・・どうだったの?」
恐る恐る聞いてみた。
うっわ、すごい暗い顔してんだけど・・・。
「・・・・ん。」
その顔で自分の記録用紙をあたしに渡した。
「・・・・幅跳び57、ソフトボール・・・記録なし・・・。」
あれ、ほのかこんなにひどかったっけ・・・?
「・・あのぉ、記録なしとは一体?」
「・・・がんばって記録のばそうとおもいっきり手振り上げたら、そんときに・・・・・ぐすっ。」
「落ちたと?」
「・・・ぅん。」
まぁ、なんて悲惨な・・・。
「い、いーじゃん。がんばったんだってあたしはちゃんと分かってるからさっ。」
「うぅ・・・、あ゛ぁぁい゛み゛ぃぃい!!」
ガバっっ
「ぅわっと。」
ほのかに急に抱き着かれたあたしは、ひたすらほのかの背中をさすってあげた。
親子かあたしら。笑