いちばんの星 -side episode-
「もう、いいのよ」
「ラナ…」
もしかしたら、この気持ちは憧れなのかと思っていた。
いえ…思い込みたかった。
「うっ…」
でも…気付いてしまった…
私はこんなにあなたが好き…
「ラナ…」
ミュリエルはそっとラナを抱きしめる。
「スティークさまっ…」
知りたくなかった、自分がこんなにスティーク様の事が好きだったなんて…
泣きながら、浮かぶのはあの時のふたりの姿ばかり。
あなたの事を…忘れるなんて…
できるの…?