いちばんの星 -side episode-


(うわ…)



その表情が余りにも可愛くて…



――ちゅっ…



スティークはラナの唇に自分の唇を重ねた。



「ラナ…」



これまで、誰かを思ってこんな気持ちになった事はなかった…



そのまま、スティークはラナを抱き締めた。



自分にもこんな感情があったのかと微笑みながら、スティークはラナのぬくもりを確かめるように目を閉じた。



その時、ラナがスティークの耳元でポツリと呟いた。



「…スティーク様になら、襲われてもかまいませんっ…」

「えっ」



突然のラナの言葉に、スティークは驚いてラナの体を離すとその表情を覗き込んだ。



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