隣のキミ
制服のポケットから
携帯のバイブが鳴った。
心臓が止まりそうだった
片岡からの電話。
電話なんて初めて来た
たまたま赤外線で
アドレス交換したから
電話番号も送ってて
電話なんてくるはずないと
思っていたのに
来てしまった。
「………もしもし」
「あっ、岡崎?」
「どうしたの?」
「学校じゃ相談できないから
………電話した。」
「あぁ相談ね。」
「俺女心とかよく分かんね」
「女心?」
「元カノが俺を振る時に
言った事が、
好きでいるのが辛い。
遼はあたしを見てない。
前と違う。別れてほしい。
って…。」
「あぁ~……。」
「それってさ、
まだ俺の事好きって事?」
友達は両思いだとか
言っていたけど、
片岡はまだ未練たらたら。
私なんて眼中にないんだ。