隣のキミ
涙が溢れる。
怖くて逃げたしたくて
片岡に守ってほしい。
君は来てくれる?
場所も曖昧なのに
探しに来てくれる?
「さすがにあの男も
こんな場所までは
来ねえよな。」
そう言って将吾は笑った。
そうだよね、来るはずない
私は君の特別じゃない。
ああ、今日こそ将吾に
一生の傷を負わされる
抵抗しても無駄。
何もできない自分に
涙すら止まってしまった。
近づく唇
下へ移動する手
背筋がぞっとした。
「瑠実……可愛い」
「………やだ…」
口を開けば殴られ
久しぶりのあの痛みが
昔の記憶をよみがえらせる。
かすり傷を舐められ、
そのたびに鳥肌がたった。
気持ち悪い、逃げたい。