もし明日が見えなくなっても切ないほどにキミを想う。
テストって、あの……?
「親父が言ったろ、明日から同じ学校に通えと」
溜め息混じりに慧斗は言う。
確かに、先生はそう言ってた。
あたしが頷くと、慧斗は、俺の学校のテストだと言った。
「まぁ、中学の内容が分かれば出来る問題だから」
慧斗は、あたしの前にテストを並べ、自分はストップウォッチを手にする。
「ちょっ待って!本当にするの!?」
「今日は後3時間しかない。さっさと始めるぞ」
よーいスタートと慧斗はストップウォッチのボタンを押した。
ちょっ準備の時間もくれないの?!てか、泣いて頭痛いんですけど!
心の中で叫びながらあたしはなぜか必死にシャーペンを滑らせていた。