Dear...
「カニバリズム、知ってる?」
「…あぁ、人肉食うこと」
「あれも、俺は『好き』の形だと思うんだ、まぁそういう風習がある民族でもなければよっぽど頭ぶっ飛んだ奴の思考回路での話だけど」
「…気味が悪いぞ孝司。グロい」
「気にするな。…で、だ。カニバリズムってのは呪術的な意味が強くて、死んだ敵を食べてその呪術的な力を自分に取り込むっていう意味合いが強い。…で、もうひとつ、死んだ仲間を食べることもある。大まかな理由は同じだけど、決定的な違いがある、何か分かるか悠希」
「…わかんないな」
孝司は「よく考えてみて」と言いながら、俺の口を指差した。
「…あぁ、人肉食うこと」
「あれも、俺は『好き』の形だと思うんだ、まぁそういう風習がある民族でもなければよっぽど頭ぶっ飛んだ奴の思考回路での話だけど」
「…気味が悪いぞ孝司。グロい」
「気にするな。…で、だ。カニバリズムってのは呪術的な意味が強くて、死んだ敵を食べてその呪術的な力を自分に取り込むっていう意味合いが強い。…で、もうひとつ、死んだ仲間を食べることもある。大まかな理由は同じだけど、決定的な違いがある、何か分かるか悠希」
「…わかんないな」
孝司は「よく考えてみて」と言いながら、俺の口を指差した。