愛しのマイ☆ドクター
美羽は入院も三日目になると

退屈さに耐え切れなくなって

きたようだった



『おはよう 美羽ちゃん

調子はどう?』



『ぜんぜん大丈夫だよ

ねえ 先生 本当早く退院させて』



『うーん・・・とりあえず検査の結果

早く出してくれるよう

担当の人達に言ってみるよ』



僕はいつものように

それだけ言って

美羽の部屋を出て行こうとした



『ねえ 先生』



ん?



『もう行っちゃうの?』



えっ?



『いっつも少ししか

ここにいてくれない』



『いや・・・ 別にそういうわけじゃ・・・』



『じゃあ もうしばらくいてよ

なんかお話しよう』



美羽はこのとき

とても寂しそうな

目をしていた
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