愛しのマイ☆ドクター
『うーん、朝は忙しいんだ

他の入院患者さんの様子見に行ったり

もう少ししたら外来も開くし・・・

その代わり 夜なら来れるよ

それでどう?』



『うん それでもいいよ!』



美羽の顔がぱっと

明るくなった



美羽の全身からというよりも

部屋全体の空気が

一気に華やいだような

気がした



僕は内心

その変化に驚いた



(なるほど

これがスーパーアイドルの

パワーなんか・・・)



『じゃあ夜 たぶん八時ごろになるからね』



『うん じゃあね先生 お仕事頑張ってね』



美羽の病室のドアを閉めたときの

僕の顔はおそらく

とてもじゃないけど

他人に見せれるような

もんじゃなかったと思う



美羽に微笑みかけられると

老若男女問わず

幸せな気持ちになって

表情が緩むんだと

そのとき思った

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