愛しのマイ☆ドクター
そう

僕は自分が

恥ずかしくなり

情けなくもなった



それなのにその夜

美羽にそのことを

つい問い詰めてしまった



『ねえ 今日男の人来てたね』



僕はなるべく

平静を装って言った



『うん 来てた』



何事もなかったかのように

受け流す彼女



これ以上

あれが誰なのか聞くことは

あまりにもプライバシーに

深入りしすぎだろうか・・・



なんとなく

僕と美羽の間に沈黙が生まれていた



しばらく何も言わずにいると

美羽が口を開いた



『ねえ 誰だか聞きたいんでしょ

昼間来てた男の子のこと』



『えっ・・・ いや・・・ あの・・・』



僕は思わず言葉につまった
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