愛しのマイ☆ドクター
その日の夜

美羽には

院長先生はまだ

考え中だよと

適当なことを言って

お茶をにごしておいた



許可が下りなかったと

はっきり言う勇気は

僕にはなかったのだ



家に帰ると

美羽からメールが届いた



「明日 院長先生

許可くれるかなあ」



「わからないね・・・」

と返信をした



僕はどうするべきか

すごく悩んだ



頭をフル回転させて

何かいい方法はないかと

考えた



でも院長先生の言った

「寿命を縮めるようなことにも

なりかねませんよ」

という言葉は

とても気にかかった




ミコトちゃん・・・



もし君が美羽の立場やったら

やっぱり同じようなことを

考えた?



と心の中でつぶやいたとき

ミコトちゃんのお母さんのことを

思い出した
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