愛しのマイ☆ドクター
次の朝回診が終わると

僕は外来の前に

美羽のお母さんの部屋に行った



ノックするとすぐに中から

返事があった



『失礼します』



美羽のお母さんは

あまり具合が良さそうでは

なかった



ただでさえ

自分が病気がちだったのに

娘が難病になったのだ

当然といえば当然なのだろう



『あら 畠島先生

どうされたんですか?』



『実は・・・ちょっと

お願いがあってまいりました』



『はい・・・?』



『美羽・・・ちゃんが

新曲を作りたいと言ってるのは

ご存知ですか?』



『はい 昨日聞きました』



『ではそれには外出してレコーディング

するという作業が必要なのも

ご存知ですね』



『はい・・・』



『今のところ 院長先生から

外出許可はおりません

彼女の病気のことや体調を考えたら

あたりまえのことだと思います

僕が院長でも許可しないと思いますから』



『はい・・・』



『でも 僕は主治医です

患者本人の希望をかなえるのが

一番大事だと思いました』



そこまで言うと美羽のお母さんが

先を言ってくれた



『わたしから院長先生に

お願いすればいいのですか?』



『そうしていただけると

大変助かります』
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