Milky Milk ~間違いないのは1つ~
一応先輩になるとしても、この嫌味ばかりの人に好感が持てなかった。第一印象は、嫌味でしか作られない脳の持ち主、だ。
「アイラ何やってるの」奥から3人の人が現れた。よかった、やっとまともに話せる人が来たようだ。「お客様相手に」
「あ、オーナー、こいつ新しいバイトらしいです」
「え?あ、じゃ、君が昨日電話くれた安藤海ちゃんか」
オーナーと呼ばれた、柔らかいオーラの持ち主の男は、ほほえんだ。
「あ、ウミちゃん高校生でしょ」
ぎくっ。
ウミの肩が揺れた。制服で来たことをまた後悔した。
「うーん…でもいいや。学校には内緒にするよ。今人手足りないし」