Milky Milk ~間違いないのは1つ~


「それは静電気です。私がプラス、アイラさんがマイナスで、しりぞけあうんです…」


「ウミちゃん意味わからないよ?しかも、それだと引き合うし」

オーナーの意見に気づかず、ぶつぶつと独り言を言い出す海。みかねたオーナーは、何しに来たんですか、と言った愛羅に用件を伝えた。


「ーーーーというわけなんだ。アイラ頼める?」


するとお経(←愛羅曰く)を言っている海の腕を、愛羅は掴んだ。それは、オーナーの頼みごとの、肯定という意味らしい。


愛羅は腕を引っ張った。ずるずると海を引きずる。

「ちょっ、アイラさんどこいくんですか」


「…旅」


「はあっ!??」
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