Milky Milk ~間違いないのは1つ~
「…しらない」
オーナーから頼まれたことはこうだ。『もうそろそろ恋人たちは愛を育む時期だね。ってことは、雰囲気が大事だ。恋人たちが思わずいちゃつきたくなる、そんな飾りつけを買ってきてよ』
最後の方はよくわからなかったが、とりあえず海たちは近所のショッピングモールへ来ていた。通りはちかちかと電球が瞬き、街全体が明るみを増したようだった。
「知らないって…。ちゃんと考えてくださいよ」
「お前の頭を使えばいい」
愛羅はにやりと笑みを浮かべた。
(全く、このさぼりまんはーっ!)
愛羅の脳は、コンクリート剤で固められてるんだな…。