shine-光り輝くあなたへ-
―…翌日。
土曜日でお休みだったので私はDVDを借りに、レンタルショップに行くことにした。
「あれ?松本さん?」
誰かが私に話しかけて来た。
振り向くと帽子を深く被った人が一人。
「あ、俺俺。多田」
私に話しかけてきた人は直人だった。
「あー、多田くんね、誰かと思った」
私の名前、ちゃんと知ってるんだ、なんて思った。
暫く立ち話をしていると直人が聞いた。
「暇だったらハピネスで話さね?」
ハピネスとは学生がよく行くファストフード店のことだ。
私は愛のこともあるし一瞬戸惑ったが性格上断ることも出来ず、行くことにした。