手紙

あたしは、どうしていつもこんなに…

「鈴木…」

あたしの肩をつかみ、新井田くんはそっと口を開いた
その時の新井田くんの目は今までに見たことないぐらい強い目をしていた


「鈴木の本当に好きなひとは誰?」


あたしの本当に好きなひと?

…そんなのとっくにわかってることじゃん

あたしの本当に好きなひとは

「…木村先輩に決まってる」

あたしの肩をつかんでいた新井田くんの手が一瞬震えた

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