太陽の下で


あんまり意味ないかもだけど

と言いながら彼女は俺にピンク色のハンドタオルを貸してくれた。





予想通り

タオルはすぐに絞れるほどびしょびしょになって

それを見てまた2人で笑った。



「変な奴。」




「え?」




「初対面なのに。」




「あなたもでしょ?」




「まぁね。」



入れてもらってるお礼、

と傘を持った。





いくら大きな傘でも

やっぱり2人の距離は近くて

なぜだか俺の心拍数が早い気がした。




彼女がいる左側の肩が

すこしくすぐったかった。




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