美人カフェ“BLUE BIRD”
「君とは…生きる世界が違う…」

最低だとわかっていて。

でも嫌いだなんて言える筈ない。

「私はやがて地元に帰って、あの百貨店を継ぐつまらない人間です。あなたをそんな私の型にはめるわけにはいかないんですよ。」

「何で…そんな事ばっかり…」

「貴女には誰にも負けない才能がある。その才能を最も愛す私自身が潰すなんて耐えられない!貴女は日本の歌姫…」

振り解いた腕は軽く軽くカルク。

「もし私と付き合い、結婚なんてことになってご覧なさい。しがない百貨店の広告塔に利用されたり、地元の旧習やしがらみに潰されますよ。」

だから、私は。


決して愛する人と…結婚しません…。
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