美人カフェ“BLUE BIRD”

「貴女と、入れ替わるのですか・・・ミナさんも、相当無茶してますね。」

「この方法がいいって、マネージャーを説得してくれたの。ファンクラブ会報の写真選びの時間だから。・・・ねぇ、ヒトミ。」

私を抱きしめてくる腕。でも、この腕をとってはいけない。


「どうして、私には答えをくれないの?ヒトミのこと、ちゃんと好きなの。導いてくれるとか、助けに来てくれたとかじゃない。好きなの、好きなの、大好きなの。」

さらにきつく抱きついてくる腕は。

どうして、こんなにもか弱いのだろう・・・。


「私は、貴女にふさわしくありませんよ・・・。」

「ひどいよ!そうやっていっつも逃げて。嫌いなら嫌いって言って!いっつもそうやって抽象的な言葉で誤魔化して!」

胸が、苦しい-・・・。

「嫌いだって、大嫌いだから、顔も見たくないって言ってよぉ!」

私は、


何の言葉を、飲み込んでいるのでしょう-・・・。
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