幕末Drug。番外編−原田左之助−






『…で、今に至る…と。』



つまらなそうに総司が欠伸を噛み殺す。


『そうなんらよ!!らから俺にとっての新撰組はぁー…ひっく。』


『ハイハイ。もう其の話聞くの、今日で五回目だから。…呂律回らなくなるまで飲むなって近藤さんに言われてるんじゃなかったっけ?』


『いいらろ今日くらい!!…近藤さんは、俺の仏様ですからぁー…ひィーーっく。』


『…総司、左之の酒を片付けろ。』


『ああ、土方さん…アンタにも感謝してるんら…。もう愛して止まない…。』


『…もう一度切腹したいのか?』



土方さんの冷たい視線が突き刺さる。




…もう今は、其れすら心地良い。




なあ、皆。


俺は死の恐怖を知っている。






でもな、それでも命張れんだよ…。









お前等と共に、歩んでいけるなら−−
























-Fin.






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