ツンデレ★王子 -2nd-
すると先輩は我に返ったように、リンカさんから離れた。

そしてこっちを向いた。


「先輩…」

「お前…」


四人の間に虚しく祭りの音が響く。

あたしは絶えきれなくなって走り出した。

そこから逃げた。

後ろで先輩から何度も呼ばれる。

でも振り向かなかった。

振り向きたくなかった。

先輩の口から…

…言い訳を聞きたくなかったから。
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