ツンデレ★王子 -2nd-
あたしは何も言わずに、ただ聞いていた。

リンカさんが先輩を好きになったこと…

あたしが邪魔でしかたなかったこと…

海のときも今日も、わざと邪魔をしたこと…

そしてさっきしようとしていたことは、キスだということ…


「……」


何もかも信じられない…

だってリンカさんは言ってくれた…


「あたしを妹みたいって言ってくれたことも…?」

「あーあれ?」


そう言ってリンカさんはケータイを取り出した。

それにはおそろいのストラップがついていた。
< 149 / 202 >

この作品をシェア

pagetop