ツンデレ★王子 -2nd-

「ぜーんぶウソ。てかこのストラップ、いつまでつけてればいいのかって思ってたんだよね」


プチッと切れた小さな音がした。

そして無残に地面に捨てられる。


「愛里ちゃんが妹？バカ言わないでよ、気持ち悪い」


そう言ってリンカさんがあたしを見た。

人をこんなに怖いと思ったことはなかった。

こんなに傷付いたことはなかった。


「……」


涙が自然と流れる。

全く意識をしていない。

ただ涙が出た。