忘却は、幸せの近道
近くのカフェに入り、テーブル席にて、私の隣には卓で、実依の隣には、惣一くんが座った。


「しかし、まさかだった。」


惣一くんは、楽しげに切り出した。


「梨依ちゃんと惣くんは、知り合いなの?」


実依は、不安げに聞いてきた。


なぜ?


「知り合いって言うか.....
なんて、言うんだ?」


私もわからない。


「意味わかんねぇーんだけど。」


「ある意味、幼なじみみたいな?」


「幼なじみ?
私、知らないよ。」


そうだよね。


けど、そういう存在。


「実依の家の近くに公園あるだろ?」


惣一くんは、実依にわかりやすく説明しはじめた。


「うん。
それがどうしたの?」


「そこで、俺が小学2年の時、知り合ったんだ。
実依の家みたいには、大きい会社じゃないけど、それなりの会社を経営しててさ。
だから、俺はいつも一人。
だから、ふいに遠くに行きたくなって、たまたま行った公園に梨依がいた。」


「実依と一時期遊ばなかった時があるでしょ?」


実依は、小さい頃を思いだそうとしていた。


「そういえば、せんちゃんと遊んでねって、私を相手にしてくれなかった。」
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