忘却は、幸せの近道

千里の彼女

私と実依は、あの店に行った。


今日は、2人で夕食を食べたいのと卓に言って。


卓は、快く行っといでと言ってくれた。


だけど、惣一くんは、つまらなそうだった。


日に日に惣一くんの束縛はハンパないものになってきたんじゃないかな?


実依が幸せそうだから、いいんだけどね。


そこでお店に入ったら、ビックリ。


「あれ?
千里じゃん。
どうしたん?」



実依は、ビックリしながらもせんちゃんに近寄った。


「実依と梨依ちゃん。
なんで?」



せんちゃんもビックリみたい。


「梨依さんと実依ちゃん、千里くんと知り合いなんですか?」


せんちゃんは、琴ちゃんと知り合い?


そうそう、琴ちゃんは、実依とせんちゃんと同い年。

だから、私は、さん付けで実依は、ちゃん付けなんだよね。


「千里は、私の双子の兄なの。」


「嘘。
私と兄さんって、好み似てたんだ。」


私は、琴ちゃんの言葉で理解した。


初じゃない?


せんちゃんに彼女って。


世間って、狭いな。


けど、琴ちゃんで嬉しい。
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