忘却は、幸せの近道

デート②

私と惣くんは、さっきの人たちのせいで、ちょっとだけ時間をロスしてしまった。


とりあえず、お昼を食べることになり、私と惣くんは、手を繋ぎながら、場所を移動。


手の握り方が、恋人つなぎ。


ちょっと、恥ずかしい。


周りにチラチラ見られてるし。


やっぱ、惣くんは、かっこいいから。


そんな視線を惣くんは、気にしてないみたいだけど。


慣れてるのかな?


私は、平凡だから、そんな視線なんてないから。


「てか、どこに入ろうか?」


「へっ?」



先輩は、場所を決めていたわけじゃないみたい。


「実依、あんまボケッとすんな。
今日は、俺がいるからいいけどさ。」


「惣くんって、千里みたい。」


「千里?」


惣くんの表情が一気に変わった。


「双子の兄なんだけど....」


なんか、気まずい。


けど、惣くんに説明しなきゃ、勘違いしちゃうから。


「双子?」



スッゴい、ビックリしてる。


知らなかったんだ。


まあ、説明してないしね。
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