忘却は、幸せの近道
「うん。
とりあえず、お店入ろうよ。
あそこなんていいんじゃない?」



雰囲気が良さげなお店があったので、惣くんと入った。


デートが初めてで緊張してるけど、お店を見た瞬間入りたくなって、緊張がとけたみたい。


ここのお店が全く初めてだから、私と惣くんは、オススメを頼んだ。


それが、無難でしょ?


「で?
千里ってのが双子の兄。」

「うん。
私ね。
6人兄弟なの。」


「多っ!」


惣くん、目を見開いてビックリしてる。


「他にお兄ちゃんが3人とお姉ちゃんが1人いるの。」


「そう言えば、小学校の頃遊んでた子も6人兄弟って言ってたな。」


懐かしげに言う惣くん。


ちょっとだけ嫉妬。


その人は、女の子なんだと思う。


なんか、目が愛しげに思い出してる気がしたから。


「そうなんだ。
珍しいね。」


それしか言えなかった。


そして、後に知るんだ。


それが、梨依ちゃんだったって事に。


不思議なんだ。


梨依ちゃんに気づいておきながら、私と梨依ちゃんが姉妹だって気づいてないことが。


結構、周りをウロウロしてたのに。
< 166 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop