忘却は、幸せの近道
「俺は、梨依のすべてを受け入れたいから。
過去なんて関係ない。
一緒の未来が欲しいんです。」


「ふ〜ん。
そんな真剣なら、梨依とつきあった時点で家に来ないのは?
梨依だって、秘密にしてたし。」


「それは、みなさんのためです。」


梨依が言いたくなかった話を俺がする。


梨依、みんな、おまえを受け止めたいんだよ。


「俺らのため?」


「いつも監視されてるからって。
不信な行動をとったら、心配するからって。
梨依は、二十歳になったら、報告するからって。」


後、一年。


それぐらいなら、我慢できる。


てか、つきあってる状態で家族に会わないだけだし。


「二十歳?」


「世間からも大人と認められるからって。
そしたら、言えるからって。
けど、そん時に交際報告じゃなくて、結婚報告になる可能性が高いって言ったんです。
俺は.....」


今すぐにでも結婚したいぐらいだ。


「君の本気は、わかったよ。
まあ、梨依も君を信用してるのもわかってるから。」
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