金髪の君*完結


「こぉーんの、バカぎーーん!!」

「−−グエッ…」


案の定、飛び蹴りをくらわす美穂。
椅子ごと吹っ飛んだ銀。

そんな銀を見て、心の中で『ご愁傷様』と呟く。


前に『パンツが見えるから止めなさい』と注意したら、次の日からショートパンツを履いてきた。
そんなに飛び蹴りがいいのかと突っ込みたかったが、楽しいからいいかなと思い言わなかった。


昔のことを思い出していると


「あんたらも何サボってんじゃぁー!!」


危害は心や一樹にも及んだ。


「……」


「体育館、暑いから無理ぃ〜」


心は美穂をチラッ見て窓の外へ視線を向け、一樹はヘラッと笑い言った。


そんな2人を見て美穂は怒りで体を震わせ


「私だってサボりたいんじゃーい!!」


と理不尽なことを言う。




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