金髪の君*完結



「お客様ぁ~、飲み物は何になさいますかぁ~?」


間を開け、若田の隣に座った私はわざと猫撫で声を出した。


「……」


私の声を聞き露骨に嫌な顔をする若田に胸の中で"あっかんべー"をする。


「お勧めわぁ~「普通に話せ。」」


私の言葉を遮った若田に


「もぅっ!いつもと一緒ですぅ~!」


頬をプクッと膨らませ怒ってみた。


「顔と声が合ってねぇ。」


「はぁ~」と大袈裟に溜め息をはくのを見て、私が溜め息を吐きたいと思った。
だけど、ここで止めるわけにもいかず


「えぇ~、ひ~ど~いぃ~!
あいが可愛くないってことですかぁ~?」


頬の空気を抜き、手で目尻を拭うフリをし"泣いてます"をアピールした。



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