金髪の君*完結



「さっさと布団敷いて、風呂入って寝よーぜ。」


手を絡ませた健吾は、私を引き部屋を出た。


「おー、健吾風呂空いたぜ。」


健吾の背中が邪魔して声の主が見えなく、背中からひょっこりと顔を出すと


「--きゃぁぁぁ!」


腰にタオルを巻き、裸姿の柳が視界に入り思わず悲鳴を上げた。


「おっ、葵ちゃんいたんだ。
じゃぁ大サービスしなきゃだね。」


柳の言葉に嫌な予感がした私は、目を逸らす瞬間--…



「--ひぃ!!」


腰にあるタオルに手をかけた柳を見て慌てて視線を逸らした。




「惜しい。」

「おめぇは何してんだ…」


私が視線を逸らしたと同時に、柳の残念そうな声と健吾の呆れた声が聞こえた。


「さっさと着替えろ」


「はいはい」


柳は怠そうに部屋へ歩いて行ったのを確認し、健吾は私の手を引き歩き出した。


「俺のを見る前に、陸斗のを見るなよ。」


と冗談なのか、冗談じゃないのか分からない言葉を言う。

意味を理解した私の顔が、ポッと赤くなったのが分かった。

恥ずかしくなった私は、顔を伏せ頭上から聞こえる若田の声を聞いていた。






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