金髪の君*完結
変化
「--んっ…、あっ…--」
健吾に抱かれてから5日目。
私は毎日、何回も健吾に抱かれている。
初めて抱かれた日、泣き疲れた私は意識を失うように眠りについた。
起きたのは次の日の早朝。
目の前には、眠っている健吾。
抱きしめられて眠るのは日課だ。
裸で意識を失ったはずなのに、抱きしめられた私は健吾のスエットを着ていた。
(俺は謝らねぇからな。)
私を抱いた後に見た背中に、一瞬だけ見えた健吾の苦しそうな顔。
「--ごめんね…」
謝らないといけないのは私だ…
優しい健吾に、無理矢理やらせるようにしたのは私。
「ごめんなさい…」
彼の胸におでこを付け、呟くように何度も謝り続けた。
そして、
心を忘れようと、
心への気持ちに鍵をかけた--…