―百合色―
俺の中で勝手に開始されたゲームは、俺が勝手に終了させた─…


あの二人を見ていると、
何か…何か…


苦しくなる。

あの二人がすごくお似合いで、すごく眩しかった。


その二人の隣にいる俺は、惨めで、あの場所にはいれなかった。


結局逃げたんだ。


もう逃げないと決めたのに、足が出口に向かって動いていた。


あのあと…百合と修はどうなっただろうか?


仲良くなって今頃手でも繋いでるとか?



俺は首を横に振った。


いや…そんな事…考えたくない。


でも…修に向ける百合の笑顔は、すごく魅力的だった。


百合の笑顔を見たら、また修は好きになっただろう。


百合も、修はかっこいいし、俺みたいに背も低くないし、自己中じゃないし…


百合もきっと好きになったと思う。


二人の事を考えれば考える程、今の空と同じ、暗くて深い世界へと行ってしまうんだ──…
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