―百合色―
一気に暗い世界へと行くと、周りが見えなくて、どこへ進んでいいのか分からなくなる─


俺はただ止まるだけで、
前へには進めない。


だれか光を与えてよ。


この暗い道に、誰か光を下さい──…



現実の世界には、暗い道に街灯が一つ二つ。


進むべき道を教えてくれている。


進まなきゃと思い、俺は進む。

駅に連れて、明るくなるこの道を──…



『ダメだなぁ…俺…』



俺は夜の駅に着いた。

駅には、あまり人がいない。

もうこの街が一日を終えようとしていた頃…


俺は今見てはいけないものを見ている気がする。


前と同じ光景。


あの記憶が蘇る。


また人を信じれなくなる。


また…俺を不安にさせる光景だ。
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