―百合色―
『…マナ…』


見てはいけないもの…


それは、マナの浮気現場。

この光景を見るのは二回目だ。


この前と同じ男と、手を繋いで歩いていた。


マナは《友達》と言っていたのに…やっぱり嘘じゃねぇか。



ここまでは、前と一緒だ。
でも今日は違った。


俺の中の感情が全て止まる光景が写った。



マナはその男の唇に自分の唇を運び、二人の唇が重なった。

その唇は、なかなか離れない。


駅の中で、マナ達は、接吻を楽しんでいた。



俺の頭の中は、《?》で汚染されていた。



『は?』


俺のマナなのに…
俺にしかマナにキス出来ないのに、

何で簡単にしてるんだよ。

マナ間違えてねぇ?


そいつは俺じゃねぇぞ?


マナ、お前をもう信じれねぇよ─…
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