―百合色―
『マナ!!!』


駅に響く俺の声。

マナは俺の声にびっくりし、男から離れた。


俺は強い視線でマナを見る。


『こう…き…』


男は、状況が読めていないのか、俺の顔とマナの顔を交互に見ていた。



俺は少しずつマナ達に近付いていく。



『マナ、どういう事?この前聞いたよな?前は友達って言ってたよな?やっぱり嘘かよ?』



『違うの…違う…』



『友達なのに手繋ぐの?
友達なのにキスするの?』


『…………』


『何とか言えよ!!!』


怒鳴る俺に、肩を震わせるマナ。


すると隣の男が口を開いた。



『何?マナは彼氏居たの?』


マナって呼び捨てすんじゃねぇよ。



『あ?俺が彼氏。悪いけど二人にして』



『また連絡するわ、マナ』

男は改札口の方へと消えていった。


もう二度と連絡すんじゃねぇ─…
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