―百合色―
『そっか!よかった!』

さっきまでの心配した顔から、笑顔になったゆか。

すると、教室にテンションがやたら高い奴が入って来た。



『ゆ─か─!!おはよ─!!』


そいつはズカズカとゆかが居る方へと歩いていき、
ゆかを抱きしめた。


『疾風、お前なんでそんなテンションたけぇんだよ』

俺は疾風を見ながら溜め息をついた。


『光輝、今日早いな!
だって彼女に会えたら嬉しいだろ?』


『そうだな、でもお前みたいには出来ねぇな』


俺がこう言うと、
疾風の返事はなかった。

疾風の方を見ると、
疾風はゆかに夢中で、
ゆかも疾風に夢中だった。

二人だけの世界に行っていた。


『話ぐらい聞けよ!!』


俺は諦めて、百合が来るのを待った。

だが、学校のチャイムが鳴ってしまった。
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