―百合色―
裸足の足が、床を歩く度、ペタペタと音を出す。


何故かそれが面白い。

俺は顔を洗い、再びリビングへと行った。


『今日はお母さん、遅番だから』


『そうなんだ…』


テーブルの上に並べられた出来立ての朝食。

いつもは一人で食べるが、今日は目の前にお袋がいる。


それが嬉しかった。


俺は満たされていない胃袋の中を、満たしていった。

そして食べ終えると、
自分の部屋へ行き、
学校の準備を再会した。


今日はいい日かもしれない、と信じながら制服の袖に腕を通した。


今日はゆっくり遅刻していこう。


まだ完全に風邪が治った訳ではないから。


俺は、ゆっくり駅へと向かい、学校を目指した。
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