続・特等席はアナタの隣。
「そんなに慌てなくても、まだ少し時間はある」

離れていったモカをもう一度掴まえ、後ろから抱き締めた。


「ちょ、ちょっと…!!和泉君だめだってば!!」

「もう少し…」

逃げられないようにギュウッと抱き締めたまま、首元にキスを落としていった。


「だ、だめっ!!もうムリ…っ…!!」

モカは切羽詰ったような声で、わたわたと暴れだした。その白い肌はみるみると赤くそまっている。



「もうムリか?」

思わず苦笑してしまった。

……しょうがない。これ以上続けると、モカが拗ねてしまう。惜しみながらも、抱き締めていた腕を離した。


「じゃあ、講義終わったら電話して?迎えに行くから」

言葉が出ないのか、コクコクと頷くだけのモカに笑った。
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